こんにちは、タマ(ノンプレッシャー)です。
2020年1月3日(金)から1月12日(日)にかけて、「ATPカップ」が初開催されます!ました。(2020年の第1回大会はセルビアの優勝で幕を閉じました。)
この大会は、2020年より毎年1月にオーストラリア(2022年までパース・ブリスベン・シドニーで開催が決まっています。)で開催される、
ATP(男子プロテニス協会 )主催(オーストラリアテニス協会共催)の【国別対抗戦】です。
24ヶ国による対抗戦であり、
ATPランキング(シングルス)で各国1位の選手が保有するポイントによって
選出された上位24ヶ国に出場資格が与えられます。
日本も出場し、
錦織圭選手、(右肘の回復が間に合わず欠場)西岡良仁選手、内山靖崇選手、(怪我のため欠場)添田豪選手、マクラクラン勉選手
の5人のメンバーでエントリーしています。
すでに24の参加国および参加メンバー、グループリーグのドローも決定していますので、各グループの見どころとともにご紹介します。

日本は「グループB」、スペインと同グループだよ!錦織選手、肘の回復具合が気になるけど、無理はしてほしくない・・・。(2019.12.30追記 右肘の回復が間に合わず100%の準備ができていないということで欠場となってしまいました。全豪も欠場ということなので、しっかり回復してからまた活躍することを願っています!)
目次
【ATPカップ2020】グループリーグ組み合わせ・エントリー選手一覧
何と言ってもグループBの日本対スペイン(2020年1月8日)で実現可能性がある錦織選手対ナダル選手に注目が集まりますが、個人的に興味深いのは、ドイツ・ギリシャ・カナダ・オーストラリアが集まったグループFです。
グループFは、ドイツのアレクサンダー・ズべレフ選手、ギリシャのステファノス・チチパス選手、カナダのデニス・シャポバロフ選手、オーストラリアのアレックス・デミノー選手がNo1シングルスで対戦するという、テニスファンにとってはたまらない予選グループとなっています。
グループリーグ組分け
グループリーグの組分け、対戦スケジュールは以下のとおりです。
グループA | セルビア | フランス | 南アフリカ | チリ |
グループB | スペイン | 日本 | ジョージア | ウルグアイ |
グループC | ベルギー | イギリス | ブルガリア | モルドバ |
グループD | ロシア | イタリア | アメリカ | ノルウェー |
グループE | オーストリア | クロアチア | アルゼンチン | ポーランド |
グループF | ドイツ | ギリシャ | カナダ | オーストラリア |
Day4(2020年1月6日)南アフリカ vs. チリ、セルビア vs. フランス
Day6(2020年1月8日)セルビア vs. チリ、フランス vs. 南アフリカ
Day4(2020年1月6日)日本 vs. ジョージア、スペイン vs. ウルグアイ
Day6(2020年1月8日)スペイン vs. 日本、ジョージア vs. ウルグアイ
Day3(2020年1月5日)ブルガリア vs. モルドバ、ベルギー vs. イギリス
Day5(2020年1月7日)イギリス vs. モルドバ、ブルガリア vs. ベルギー
Day3(2020年1月5日)イタリア vs. ノルウェー、ロシア vs. アメリカ
Day5(2020年1月7日)ロシア vs. ノルウェー、イタリア vs. アメリカ
Day4(2020年1月6日)クロアチア vs. ポーランド、オーストリア vs. アルゼンチン
Day6(2020年1月8日)オーストリア vs. ポーランド、クロアチア vs. アルゼンチン
Day3(2020年1月5日)カナダ vs. オーストラリア、ドイツ vs. ギリシャ
Day5(2020年1月7日)ドイツ vs. カナダ、ギリシャ vs. オーストラリア
エントリー選手一覧
グループA各国のキャプテンとメンバーは以下のとおりです。
国名のあとの( )内の数字は、今大会のシード順位、選手名のあとの( )内の数字は、2019.12.16付ATPランキングです。(数字の前のDはダブルスランキングを意味します。)

グループAはフランスの選手層の厚さが際立ってるね!でもなぜジル・シモン選手がキャプテンなのか・・・。(2019.12.25追記 プイユ選手の欠場により、ジル・シモン選手がメンバーとして登録されてました。)
- キャプテン:ネスタード・ジモニッチ
- メンバー:ノバク・ジョコビッチ(2)、ドゥサン・ラヨビッチ(34)、ニコラ・ミロジェビッチ(155)、ビクトル・トロイツキ(158)、ニコラ・カシッチ(D90)
- キャプテン:ジル・シモン
- メンバー:ガエル・モンフィス(10)、
ルカ・プイユ(22)、ブノワ・ペール(24)、ジル・シモン(55)、ニコラ・マウ(D3)、エドゥアール・ロジェ バセラン(D16)
- キャプテン:ジェフ・コーツィー
- メンバー:ケビン・アンダーソン(91)、ロイド・ハリス(99)、ルアン・ロロフセ(664)、ホロルワム・モンツィ(1582)、レイベン・クラーセン(D8)
- キャプテン:ポール・カプデビレ
- メンバー:クリスチャン・ガリン(33)、ニコラス・ジャリー(77)、アレハンドロ・タビロ(211)、マルセロ トーマス・バリオス ベラ(323)、ハンス・ポドリプニク カスティージョ(D133)
グループB各国のキャプテンとメンバーは以下のとおりです。
国名のあとの( )内の数字は、今大会のシード順位、選手名のあとの( )内の数字は、2019.12.16付ATPランキングです。(数字の前のDはダブルスランキングを意味します。)

グループBはもちろん日本対スペインに注目!(錦織選手、肘の回復間に合うかな・・・無理はしないでほしいけど。)(2019.12.30追記 残念ながら回復が間に合わず、欠場となってしまいました。)
ランキング通りの力を出せれば、日本は決勝トーナメントに行ける!
内山選手に続き錦織選手も残念ながら欠場となりメンバーが3人になってしまったため、追加メンバーとして、なんと!41歳の現役最年長シングルスATPランカーである松井俊英選手が選ばれています!!マクラクラン選手とのダブルスでの出場になると思いますが、ぜひ観たい!!
錦織圭選手はエキシビジョンマッチの「ハワイ・オープン」欠場を発表しました。ATPカップも厳しいかな・・・
- キャプテン:フランシスコ・ロイグ
- メンバー:ラファエル・ナダル(1)、ロベルト・バウティスタ アグート(9)、パブロ・カレーニョ ブスタ(28)、アルベルト・ラモス ビノラス(41)、フェリシアーノ・ロペス(62)
- キャプテン:岩渕聡
- メンバー:
錦織圭(13)、西岡良仁(73)、内山靖崇(81)、添田豪(121)、マクラクラン勉(D44)、松井俊英(D177)
- キャプテン:ダビド・クヴェルナーゼ
- メンバー:ニコロス・バシラシヴィリ(26)、アレクサンドル・メトレヴェリ(676)、ジョージ・ツィヴァジェ(875)、アレクサンドル・バクシ(1040)、ズラ・トゥケマラツェ(D1165)
- キャプテン:フェリペ・マチオ
- メンバー:パブロ・クエバス(45)、マーティン・クエバス(D249)、ファン マルティン・フュモー(D1185)、フランコ・ロンカデッリ(D2232)、アリエル・べハル(D76)
グループC各国のキャプテンとメンバーは以下のとおりです。
国名のあとの( )内の数字は、今大会のシード順位、選手名のあとの( )内の数字は、2019.12.16付ATPランキングです。(数字の前のDはダブルスランキングを意味します。)

グループCはイギリスのアンディ・マレー選手に頑張ってほしい!(2019.12.29追記 怪我のため欠場となってしまいました。全豪オープンも欠場です・・・残念。)
ブルガリアはNo1のディミトロフ選手、ベルギーはNo2のダルシス選手がキャプテンなんだね。
代わりにジェームス・ワード選手がメンバーとなります。
- キャプテン:スティーブ・ダルシス
- メンバー:ダビド・ゴファン(11)、スティーブ・ダルシス(157)、キマー・コペヤンス(160)、サンダー・ジレ(D47)、ヨラン・フリーゲン(D39)
- キャプテン:ティム・ヘンマン
- メンバー:
アンディ・マレー(125)、ダニエル・エヴァンス(42)、キャメロン・ノーリー(53)、ジェームス・ワード(320)、ジョー・ソールズベリー(D22)、ジェイミー・マレー(D23)
- キャプテン:グリゴール・ディミトロフ
- メンバー:グリゴール・ディミトロフ(20)、ディミタル・クズマノフ(445)、アレクサンダー・ラザロフ(495)、アレクサンダー・ドンスキー(581)、エイドリアン・アンドリヴ(655)
- キャプテン:ブラッドミア・アルボット
- メンバー:ラドゥ・アルボット(40)、アレクサンダー・コズビノフ(D387)、エゴール・マトヴェヴィシ(D1407)、ドミトリー・バスコヴ(D1566)
グループD各国のキャプテンとメンバーは以下のとおりです。
国名のあとの( )内の数字は、今大会のシード順位、選手名のあとの( )内の数字は、2019.12.16付ATPランキングです。(数字の前のDはダブルスランキングを意味します。)

グループDは・・・予想が難しい!
ノルウェーは戦力的にちょっと厳しいけど、残りの3ヶ国はダブルスの結果次第かも・・・。(イタリアは、フォニーニ選手の気分次第!?)
- キャプテン:マラット・サフィン
- メンバー:ダニール・メドベデフ(5)、カレン・カチャノフ(17)、テイムラズ・ガバシュビリ(272)、イヴァン・ネデルコ(311)、コンスタンチン・クラブク(341)
- キャプテン:ヴィンチェンツォ・サントパドレ
- メンバー:
マッテオ・ベレッティーニ(8)、ファビオ・フォニーニ(12)、ステファノ・トラバグリア(84)、パオロ・ロレンツィ(115)、シモーネ・ボレッリ(D80)、アレッサンドロ・ギアネッシ(148)
- キャプテン:デイビッド・マクファーソン
- メンバー:ジョン・イズナー(19)、テイラー・フリッツ(32)、ライリー・オペルカ(36)、ラジーブ・ラム(D24)、オースティン・クライチェク(D42)
- キャプテン:クリスチャン・ルード
- メンバー:キャスパー・ルード(54)、ビクトル・ドゥラソビッチ(331)、ルーカス・ヘラム リリーンゲン(1548)、レイトン・リベラ(D1916)、ハーマン・ホイエラール(D1916)
グループE各国のキャプテンとメンバーは以下のとおりです。
国名のあとの( )内の数字は、今大会のシード順位、選手名のあとの( )内の数字は、2019.12.16付ATPランキングです。(数字の前のDはダブルスランキングを意味します。)

グループEはダブルスに注目!
各国、名手が揃ってます!
- キャプテン:トーマス・ムスター
- メンバー:ドミニク・ティーム(4)、デニス・ノバック(108)、セバスチャン・オフナー(156)、オリバー・マラチ(D32)、ユルゲン・メルツァー(D36)
- キャプテン:ルカ・クタンジャック
- メンバー:ボルナ・チョリッチ(28)、マリン・チリッチ(39)、ビクトル・ガロビッチ(250)、イヴァン・ドディグ(D12)、二コラ・メクティック(D15)
- キャプテン:ガストン・ガウディオ
- メンバー:ディエゴ・シュワルツマン(14)、ギド・ペラ(25)、ファン イグナシオ・ロンデロ(50)、マキシモ・ゴンザレス(D34)、アンドレス・モルテニ(D59)
- キャプテン:マルチン・マトコフスキー
- メンバー:ホベルト・フルカチュ(37)、カミル・マイクシャク(101)、カスペル・ズック(450)、ヴォイチェフ・マレク(972)、ルカシュ・クボット(D6)
グループF各国のキャプテンとメンバーは以下のとおりです。
国名のあとの( )内の数字は、今大会のシード順位、選手名のあとの( )内の数字は、2019.12.16付ATPランキングです。(数字の前のDはダブルスランキングを意味します。)

個人的に楽しみな対戦カードが多いグループF!
チチパス兄弟でダブルス組んで欲しい!
- キャプテン:ボリス・ベッカー
- メンバー:アレクサンダー・ズべレフ(7)、ヤン レナード・ストルフ(29)、マッツ・モライン(187)、ケビン・クラビーツ(D9)、アンドレアス・ミース(D11)
- キャプテン:アポストロス・チチパス
- メンバー:ステファノス・チチパス(6)、ミハイル・ペルボララキス(472)、マルコス・カロベロニス(728)、ペトロス・チチパス(D1071)、アレクサンドロス・スコリラス(1170)
- キャプテン:アドリアーノ・フオリビア
- メンバー:デニス・シャポバロフ(15)、フェリックス・オーガー アリアシム(21)、スティーブン・ディエス(136)、ピーター・ポランスキー(184)、アディル・シャマズディン(D138)
- キャプテン:レイトン・ヒューイット
- メンバー:アレックス・デミノー(18)、ニック・キリオス(30)、ジョン・ミルマン(48)、ジョン・ピアース(D26)、クリス・グッチオーネ(-)
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選手が監督を選ぶ!?【チームキャプテン】制度
出場選手自らがキャプテンを務める国もあります。
ATPカップのおもしろい特徴として、【チームキャプテン】制度があります。
チーム内のランキング最上位選手がチームキャプテン(監督)を選出する
ことになっており、他のメンバーやコーチがキャプテンとなることもできます。
同じ国籍でATPプレーヤー、ATPコーチ、各国のコーチライセンスを持つ者、これらの条件を満たさない人物がキャプテンを務める場合は申請し承認を得ればなれるようです。
キャプテンが選手を選ぶのではなく、選手がキャプテンを選ぶ
というのが、面白いところですね。
このキャプテン、各国のテニス事情も垣間見えるなかなかおもしろい選出となっています。
各国の名プレーヤー【レジェンド】がキャプテン(監督)に指名されることが多いなか、出場選手自ら努めたり(ブルガリア:グリゴール・ディミトロフ選手、ベルギー:スティーブ・ダルシス選手)、出場しない現役選手(フランス:ジル・シモン選手)、(2019.12.25訂正 プイユ選手の欠場により、ジル・シモン選手がメンバーとして登録されました。)出場選手のお父さん(選手のコーチなのでOK)だったり・・・。
ギリシャにいたっては、キャプテン:アポストロス・チチパス(父パス)、選手:ステファノス・チチパス(長男パス)、ペトロス・チチパス(次男パス)、他3選手となっており、ほぼ「チチパスファミリー」状態です。
試合中、プレイヤーはコーチングを受けられるルールになっていますので、試合中のキャプテン・チームメートとのやりとりも団体戦ならではの見どころです。

ちなみに日本のキャプテンは岩渕聡氏です。(いつか松岡修造氏にやって欲しい・・・)
ATPカップが今から待ち遠しい!1月はテニス漬け!?
各国のトッププレイヤーが一斉に参加する新たな国別対抗戦ということで、ATPも広報にかなり力を入れている様子がTwitterなどでうかがえます。
日本でも、テレビ朝日系列での地上波テレビ放送のほか、AbemaTV(アベマティーヴィー)での全試合生中継が決定しています。
チーム戦ならではの盛り上がりもあり、テニスの楽しさをより多くの方に伝えられる可能性を持った大会だと思いますので、ぜひ成功してほしい!
ATPカップの終了後はすぐに全豪オープンが始まりますので、1月はテニス漬け間違いなし!
テニスファンとしては嬉しい限りです!