【ガット(ストリング)】メイン(縦糸)とクロス(横糸)でテンションを変える理由

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今回は、ラケットに張るガット(ストリング)のメイン(縦糸)とクロス(横糸)のテンションを変えるのはなぜ?どんなことが起こるの?というお話です。

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タマ(ノンプレッシャー)

メイン(縦糸)とクロス(横糸)にはそれぞれ違った役割があるんだよ。

メイン(縦糸)ガットとクロス(横糸)ガットの役割の違い

こちらの記事で触れていますが、ガット(ストリング)のメイン(縦糸)とクロス(横糸)にはそれぞれの役割があります。

メイン(縦糸)とクロス(横糸)イメージ図
メイン(縦糸)の役割

打球感や飛び、スピン性能の大部分はメイン(縦糸)に張るガットによります。
ガットの切れにくさ(耐切断性能)もメイン(縦糸)に張るガットにより変わります。

クロス(横糸)の役割

クロス(横糸)はメイン(縦糸)ほど性能への影響は大きくありませんが、メイン(縦糸)の打球感、飛び、スピン等の性能を調整する役割を担っています。

では、メイン(縦糸)とクロス(横糸)でテンションに差をつけてガットを張ると、どのようなことが起きるのでしょうか。


【変形を防ぐ】クロス(横糸)ガットのテンションを低く張るのが一般的

ラケットはガットを張るとフェイスの形が縦長に変形します。

ラケットフェイスの形から、張られているガットの長さは、メイン(縦糸)の方がクロス(横糸)より長くなっていることがわかります。

なので、メイン(縦糸)とクロス(横糸)を同じテンションで張ると、縦よりも横に強い力がかかります。

その結果、ガットを張った後のラケット形状は、張る前と比べると若干縦長に変形します。

そのため、クロス(横糸)のテンションをメイン(縦糸)のテンションより2〜5ポンド程下げ、ラケットフレームの変形を最小限に留める張り方が一般的となっています。

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タマ(ノンプレッシャー)

フェイスの形が【縦長】のラケットでよくやる張り方だよ。

注意
あくまでも、フェイスの変形を最小限に留めフレームにかかる負荷を減らすという考え方に基づく張り方の一つです。
ガットを張ることによる変形を考慮しラケットは設計されていますので、メイン(縦糸)とクロス(横糸)を同じテンションで張っても【全く】問題ありません。

【他にもある】クロス(横糸)ガットのテンションを低く張るメリット

飛びはあまり変わらずに柔らかさ・ホールド感が少し増します。

クロス(横糸)をメイン(縦糸)より低いテンションで張るメリットは、変形を最小限に留めることだけじゃないんです。

冒頭で、クロス(横糸)は、

「メイン(縦糸)の飛び、打感、スピン等の性能を調整する役割」

と説明しました。

クロス(横糸)をメイン(縦糸)より低いテンションで張ると、

  • 打感が柔らかくなる。
  • ホールド感が強くなる。
  • スピンのかかりが良くなる。

といったメリットがあります。

もちろん、メイン(縦糸)とクロス(横糸)両方のテンションを下げると、これらの効果はより強く出ますが、「少しだけ調整したい」時は、まずはクロス(横糸)のテンションを縦糸(メイン)のテンションより2〜3ポンド(最大でも5ポンドまででしょうか。)下げてみることをおすすめします。

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タマ(ノンプレッシャー)

飛びはあまり変えないで、少しだけ柔らかさが欲しい時に試すといいよ!


【逆はあり?】クロス(横糸)ガットのテンションを高くするとどうなる?

クロス(横糸)をメイン(縦糸)より高いテンションで張ると、フェイス形状がより縦長に変形しラケットに与えるダメージが大きくなりそうですが、プロはラケットの耐久性は気にする必要がないので、クロス(横糸)をメイン(縦糸)より高いテンションで張っているケースもあります。

クロス(横糸)をメイン(縦糸)より高いテンションで張ると、

  • 打感がクリアになる。
  • ホールド感よりも弾く感じが強くなる。

といったことが起こります。

クロス(横糸)をメイン(縦糸)より高いテンションで張るプロは「よりコントロール性能を高めたい」という狙いがあるのかもしれません。


【クロスガットで微調整】自分の【適正】テンションを見つけるために

自分にあった【適正】テンションを見つけるのは大切なことですが、なかなか大変です。

なんとなく、ラケット・ガットの好みがわかってきて、

「あんまり大きく変えたくないけど、あと少しだけ調整したい・・・」

というケースで、クロス(横糸)のテンションで微調整するのは【有り】だと思います。

興味のある方は、いつも張替えをお願いしているストリンガーさんに相談して試してみてはいかがでしょうか?

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