テニス初心者に教えたい5つの上達のコツ

2020年3月3日記事アイキャッチ画像

「練習時間がぜんぜん取れない・・・効率よく上達するコツは?」
「初心者だけどスクールに通わないでうまくなる方法はないの?」
「もう中級だと思うんだけど、最近伸び悩みを感じる・・・」

「もっとうまくなりたい!」という気持ちはレベルを問わず誰もが持っていると思います。

でも、習得しなければならない技術が多いうえに、いろいろなアドバイスを受け混乱してしまうこともあるのでは?

初心者の方にとっていちばんの上達方法は、スクールに通って「正しいフォームを身につける」ことですが、スクールに通うことが難しい方も当然いるでしょう。

そこで今回は、初心者のうちから実践することで上達スピードが格段に違ってくる「上達のコツ」を紹介します。

どのコツも30年近くテニスを続けてきたタマ(ノンプレッシャー)が実践し、「効果がある!」と実感したものです。

テニス環境に恵まれていなくても、5つのコツを実践し「意識するところ」を変えればすぐに上達を実感できますよ!

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タマ(ノンプレッシャー)

どれも簡単に実践できるし、上級者になってからもときどき確認したほうがいいことばかりだよ!

【上達のコツ1】テイクバックはとにかく早く始めよう

【上達のコツ1】テイクバックはとにかく早く始めよう

相手の打ったボールのスピードはテイクバックのタイミングに関係ありません。
ボールがフォア側に来るのか、バック側に来るのかわかった時点ですぐに【体をひねり(肩を入れ)】テイクバックを始めましょう。

すべてのショットにおける基本中の基本ですが、初心者のミスのほとんどは、テイクバック(ラケットを振り出す準備)が遅いことによる振り遅れが原因です。

自分のコートにボールがバウンドするタイミングでテイクバックを始めていませんか?

このタイミングが染み付いてしまうと、直すのが大変なうえに必ず上達のカベにぶつかります。

球出しや遅いボールで打ち合っているあいだはそれでもなんとか間に合いますが、相手のボールが速くなってくるとことごとく振り遅れるようになります。

そして、振り遅れないために「腕にちからをいれて速く振ろうとする」結果、「力んだ手打ち」のフォームになってしまうのです。

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となりのステファンくん

無意識にやってる動作を直すのは大変なんだにゃ〜

とにかく「早くテイクバックを始める」こと

ボールがコートにバウンドしてからではなく、ボールを追い始めるのと同時にテイクバックも開始しましょう。

このとき、テイクバックは腕を引くのではなく、【体をひねり(肩を入れ)】ましょう。

この動きでストロークの振り遅れによるミスがかなり減るはずです。

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【上達のコツ2】打ったらボールではなく相手を見よう

【上達のコツ2】打ったらボールではなく相手を見よう

打ったあとにいつまでも自分の打球を目で追うのはやめましょう。
すぐに目線を「相手」に切り替え、「次のボール」対する準備を始めましょう。

打ったあとにいつまでもボールを目で追い続け、「イン」になったのを確認してから動き始めていませんか?

インかアウトかをジャッジするのは自分ではなく相手です。

打ってしまえばもう結果は変わりませんので、そんなことを気にするよりは次のボールに備えさっさと準備を始めましょう。

目線をボールから相手に移しよく見ることで、打点やフォームなどから相手が次に打ってくるボールとコースを予想しやすくなります。

それにより次のボールに余裕をもって対応できるようになるのです。

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むかいのボリスくん

これも早いうちから身につけておかないと後から直すのは大変だぞ。

打ったあとに見るのはボールではなく「相手」

相手が自分の打球を追っているあいだに、こちらは相手の動きをしっかり観察しながら次のボールに対する準備を始めておきましょう。


【上達のコツ3】フォロースルーを大きくとろう

【上達のコツ3】フォロースルーを大きくとろう

強いボールを打とうとしてインパクトの瞬間に向けてちからを込めていませんか?
インパクトの瞬間を意識するよりも、フォロースルーを大きくとる意識がスイングスピードを速め、力強いボールにつながります。

とにかく相手のコートにボールを入れることだけが目的であれば、「ボールが当たる瞬間(インパクト)」に意識を集中するのが近道ですし、実際、安定感も出ます。

しかし、この打ち方ではいつまでたっても「手打ち」のままで、スイングスピードはアップません。

相手の速いサーブに対するリターンでは非常に有効な打ち方ですが、普段のストロークではコンパクトなスイングよりも「大きなフォロースルー」を心がけましょう。

インパクトの瞬間を意識してちからを込めるのではなく、インパクト後の大きなフォロースルーを意識することのほうが力強い打球につながるのです。

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タマ(ノンプレッシャー)

意識をインパクト後のフォロースルーに向けることが、結果としてスイングスピードのアップにつながるんだ!


【上達のコツ4】相手コートではなくネットの上を狙って打とう

【上達のコツ4】相手コートではなくネットの上を狙って打とう

ボールがバウンドする位置をイメージして打っていませんか?
距離の遠い相手コートではなく、近くの「ネット上空の通過点」を狙って打つことで、コントロールミスによるアウト・ネットを減らすことができます。

「どこに打とう?」

イメージするのは「相手コートのボールがバウンドする場所」ですか?それとも「ネット上空のボールが通過する場所」ですか?

ラリー中、印象に残るのはボールがどこにバウンドしたかで、テレビなどで観戦するときも目で追うのはボールの落下点、という方が多いのではないでしょうか。

でも、自分が打つときにターゲットをわざわざ遠くに置く必要はないですよね。

遠くの「的」を狙うよりも近くの「的」を狙うほうが当たりやすいに決まってます。

ついつい、ボールの落下点をイメージしがちですが、ネット上空の高いところに「仮想の的」をイメージしてミスを減らしましょう。

きっと、かなりネット上空の高いところをボールが通過してもアウトしないことに驚くはずです。

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となりのステファンくん

落下点ばかり見てしまうのはテレビのカメラアングルのせいかもにゃ〜

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【上達のコツ5】自分のフォームを撮影しよう

【上達のコツ5】自分のフォームを撮影しよう

プロの動画を見るだけでイメージトレーニングを終わらせていませんか?
見るだけで正しいフォームは身につきません。
まず自分のフォームを撮影し、理想とするプロのフォームとの違いを徹底的に洗い出しましょう。

プロの試合や練習風景は動画でいつでも簡単に見ることができ、アングルもさまざまでイメージトレーニングにはもってこいです。

でも、ただ見るだけで終わっていませんか?イメージ通りに自分の体が動いているか確認しましたか?

まず、自分のフォームを動画で撮影しましょう。

そして、自分とプロのフォームを比較し、違うところをできるだけたくさん探しましょう。

ボールを打つ手の動きだけじゃダメですよ。

  • 足の運び方
  • 重心の低さスタンスの広さ
  • テイクバック時の右手・左手の形や位置
  • スイングの軌道
  • 打点
  • インパクトの形
  • フォロースルーの大きさ

ほかにもありますが、これらすべてが自分のフォームとどのように違うのかを確認し、はじめはゆっくりとした動きで構わないので、恥ずかしがらずに物まねレベルになるまでフォームを「まね」しましょう。

腕の動きに目が行きがちですが、もっとも差が出るのが「重心の低さ・スタンスの広さ」です。

素振りをする時は必ず「足の運び方」からまねをしましょう。

相手の打ったボールを、毎回「正しい打点」と「正しいフォーム」で打つことができれば、理論上ミスはゼロです。

「正しい打点」で打つことは、相手が打ったボールのコースやスピード、自分のフットワークによってはどうすることもできない場面もありますが、「正しいフォーム」は相手に関係なく自分次第で身につけることができます。

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むかいのボリスくん

レベルが上がれば「自分がいかにうまく打つか」より「相手にいかにうまく打たせないか」が大事になってくるんだ。

自分のフォームを最短で理想の「正しいフォーム」にするには、「見る」だけでなく「撮影」し「自分のフォームを知る」ことが必要です。

せっかくスマホがあるのですからどんどん撮影しましょう!


【まとめ】どれも今すぐできることばかり。すぐにやってみよう。

今回は5つの「上達のコツ」をご紹介しました。

  • テイクバックはとにかく早く始めよう
  • 打ったらボールではなく相手を見よう
  • フォロースルーを大きくとろう
  • 相手コートではなくネットの上を狙って打とう
  • 自分のフォームを撮影しよう

5つとも技術レベルに関係なく簡単に実践できるものばかりです。

ボールを打たなくても「意識するところ」を変えるだけで上達につながります。

キャリアが長くなればなるほど「無意識」にやっている習慣を変えるのは大変です。

初心者の方は、今のうちから「5つのコツ」を実践しておきましょう。

初めた頃から意識して取り組んでいたひととそうでないひとでは、上達スピード(特に中級以降)に大きな差がでるはずです。

「練習時間が少ないのに上達が速くない!?」

なんて言われるかもしれませんよ!

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タマ(ノンプレッシャー)

「意識」を変えれば上達スピードもアップ!
伸び悩んだら「5つのコツ」を思い出そう!